突然ですが、みなさんは仕事に資格やスキルは必要だと思いますか?
無資格・未経験でも働ける職場がある一方で、資格やスキルがないと業務が行えない職場もありますよね。
再就職をするにあたり、自分にはアピールポイントがないと焦ってしまう人もいるでしょう。
今回は、そんな人に向けて職業訓練校の特徴を解説します。
職業訓練校に通えると何が変わるの?
職業訓練校とは、再就職の支援を目的として行われる制度・場所になります。
利用の対象者は、基本的にハローワークで求職申し込みをした人になりますので、仕事探しの可能性を広げることができますよね。
まずは、職業訓練校の特徴について、以下の項目ごとに確認していきましょう!
①職業訓練校の特徴
②受講者にとって有難いメリットとは?
③制度を利用しているが故のデメリット
3項目を見ていくことで、どのような場所なのか、イメージしやすくなるでしょう。
①職業訓練校の特徴
職業訓練校を利用できる対象者は、失業保険の有無によって対応が分かれますが、どの人でも対象になります。
失業保険の支給がある期間中は、求職活動をしなければなりませんよね。
ですが、スキル等の状況から厳しい人もいるでしょう。
そのような人に向けて、公的な形で勉強できる機会が設けられていると考えて下さい。
利用できる内容は自治体によりますが、失業保険受給者向けの「公共職業訓練」を代表例に採り上げてみましょう。
①現場系のコース…電気、機械、建築関係、金属加工
②事務系コース…パソコン関係、スキル関係、介護福祉関係、医療関係
希望する職種によって受講する内容は決まってきますが、幅広い分野に渡っていますよね。
補足ですが、類似の制度として、失業保険が利用できない人が利用できるのは「求職者支援訓練」になります。
こちらの場合は、IT関係や事務系のスキル・資格の取得を目指す内容がメインとなっており、ブランクのある人でも手続きすると勉強できると思って下さい。
スキルや資格は、自分の努力で身につけるには限界がありますよね。
このような制度が利用できると、失業中でも前向きになれるでしょう。
②受講者にとって有難いメリットとは?
ところで、職業訓練校は、スキル・資格の獲得を目指すなら、積極的に利用すべき仕組みになります。
実は、メリットがたくさんあるのです。
・失業手当や給付金を貰いながら勉強することができる
・給付手続きの負担が軽減する
・テキスト代以外は基本的に無料であること
職業訓練校に通うことができると、失業保険を受け取りながら勉強することができますので、お金の心配が少なくなりますよね。
また、受講料は無料になりますから、みなさんが用意するのはテキスト代くらいになります。
テキスト代ならば、失業期間中でも支払えるという人もいるでしょう。
中でも最大のメリットは、給付手続き関連になります。
実は、職業訓練校に通っていると、失業認定に必要な手続きは全て通っている訓練校側で手続きしてくれますので、みなさんが行う必要はありません。
うっかり認定日を忘れてしまったということもなくなるでしょう。
これは、勉強に集中できる要素として捉えることもできますよね。
また、職業訓練にかかる時間は、希望するコースによって違います。
中には、2年程度かかるコースもあり、この期間だとそもそも失業保険の受給期間を過ぎてしまう人がいますよね。
ご安心下さい。
失業保険の残日数によって判断されますが、課程修了までサポートしてくれる「訓練延長給付」があるのです。
上記の給付が利用できると、長期間の受講になっても経済的な安心感が得られますよね。
具体的に特徴を知ると、自分のレベルアップのために利用しない手はないでしょう!
③制度を利用しているが故のデメリット
一方で、ちょっとしたデメリットもあります。
・転職までに時間がかかってしまう
・お住まいの場所や環境によって、開講されている内容が違う
・経済的な心配が生じてしまうこともある
職業訓練校を利用するということは、一定期間勉強する期間が必要になります。
そのため、その期間中は転職ができないということにもなりますよね。
早めに次の仕事を見つけたいと考えている人には、ニーズに合わないかもしれません。
また、受講期間が長いほど、手当や給付金が受給されていたとしても、生活面に不安がでてきますよね。
みなさんも知っていると思いますが、失業保険は前職の給料の満額が支給される訳ではありません。
仮に収入が低かった場合は、その金額を基準として支給額が考えられますので、生活が厳しい状況の人もいるでしょう。
いくら保障があるとしても、このような状況の人にとっては、公的な制度を利用して生活を続けるのは難しいですよね。
受給額だけでなく、貯金とも相談して検討する必要があります。
さらに、最初に紹介した内容は、あくまでも一部です。
地域によっては、受講可能な環境が整っていないため、利用できない内容もあることを理解しておいて下さい。
これは、みなさんの住まいによっても左右されますから、自治体でどのような内容が開講しているのかをチェックする必要がありますね。
また、職業訓練校を利用したいと思っても、申請する時期によっては新規の募集を行っていないこともあります。
受講生募集のタイミングは決まっていることが多いので、申請時期を調整する必要がある人も出てくるでしょう。
メリットは多いのですが、上記のようなデメリットもありますので、みなさんのおかれている環境を踏まえて検討してみて下さい。
職業訓練校の利用がオススメできる人とは?
最後に、ここまでご説明してきた職業訓練校に対して、是非利用した方が良い人についてご紹介しましょう!
利用を検討してほしい人は、以下のようなニーズや特徴を持っている人になります。
・仕事をしながらスキルアップすることが難しいと感じていた人
・未経験の業界で働きたい人
・就職活動をしているが、中々採用に結び付かない人
仕事を続けながらスキルアップできる人もいますが、業務内容によっては勉強時間を確保することが難しい場合もありますよね。
業務に追われることなく集中できる環境は、ココにあると思って下さい。
特に同じ業界で再就職を狙っている場合は、新しいスキル活かした業務のアピールができるでしょう。
上記のことは、未経験の業界で働きたいと思っている人にも言うことができます。
例えば、近年は介護業界で働きたいということで、業務に必要な資格等を勉強している人が多いですよね。
有資格者ならば給料面の扱いも違ってきますし、可能な業務が増えますので、採用されやすいでしょう。
未経験業界の知識は、独学だけでは厳しいこともありますので、絶対に活用すべきです。
また、就職活動の状況が思わしくない人にもオススメできます。
中々職場が決まらないというのは様々な要因がありますが、スキル等のアピールポイントがないことも考えられますよね。
例えば、事務系の求人に応募しても、関連する資格が何もないというのは、採用する側にとってどう映るでしょうか?
同じ求人に事務系の有資格者が応募してきた場合は、こちらを選んでしまいますよね。
何かしらのスキルを持っているということは、会社側の目にみなさんが止まりやすくなることを意味します。
他の人と差をつけるという意味でも、就職活動に悩んでいる人は検討してみても良いでしょう。
まとめ
職業訓練校は、みなさんが再就職をする上で大きなサポートを行ってくれます。
仕事上で必要なスキルは独学で行うこともできますが、様々な状況から厳しい人もいますよね。
また、ブランクがある人が仕事を探す場合、自分をアピールするための武器を得ることができるでしょう。
利用の機会は誰にでも開かれていますから、就職で困った時は検討してみてはいかがですか?