失業手当は、失業したからといって自動的に支給されるものではありません。
必要な手続きや、最低限の求職活動をしなければいけないルールになっているのです。
その際に、求職活動実績を定期的に報告しなければなりません。
これは、どのような活動だと認められるのでしょうか?
コロナ禍の状況を踏まえて、解説します。
求職活動実績が必要な理由とは?
求職活動実績とは、簡単に言うと失業手当を貰っている期間中に、就職する意思を証明するものになります。
そもそも失業手当は、次の仕事が見つかるまでの生活をサポートしてくれる制度になりますよね。
いくら困った状況だとは言え、ただで支給してくれる訳ではありません。
指定された期間内に支給をきちんと得るための証拠として、必要になることなのです。
求職活動実績をよく理解する上で必要な知識は、次の2点です。
・求職活動は最低限どのくらい必要なのか?
・実績として認められないパターンとは?
これらは、制度をフル活用する上で大切なことですから、一緒におさらいしていきましょう。
・求職活動は最低限どのくらい必要なのか?
求職活動実績は、基本的に4週間のうち2回以上必要になります。
つまり、手当の受給をうけるためには、最低でも次回の認定までに何かしら行動をしなければならないことになりますよね。
意外と少ないと感じる人もいるかもしれませんが、どうやって2回分実績を積むのかは、色々な方法が用意されています。
そのため、自分の都合ややりやすい方法で求職活動ができますから、比較的クリアしやすいと言えるでしょう。
ここで補足ですが、自己都合退職の場合は、給付制限がかかるだけでなく、初回の実績の証明が2回でなく3回以上求められます。
どのような事情で辞めたのかによって、初回の事情が違ってきますから、給付の面だけでなく全体的に違いがないかを確認するようにして下さい。
・実績として認められないパターンとは?
ところで、求職活動として認められないパターンには、どのような内容が挙げられるのでしょうか?
ここでは、いくつか例に挙げたいと思います。
・ハローワークのパソコンで求人を検索しただけの場合
・派遣会社や転職サイトに登録だけをした場合
・WEBサイトや新聞等で求人を探しただけの場合
認められない活動としては、大まかに3つに分けられます。
いずれも、登録や検索を行っただけということが共通点になりますよね。
要するに、情報収集だけで実際に面接等に結び付いていない場合は、実績として認められないと考えて下さい。
これらの活動は、求職をしなければならない人以外でも、普段から行えてしまいますよね。
上記を除外するとなると、認められる活動は絞れてくるでしょう。
コロナ禍でも安心して就職活動実績を作る方法とは?
ここからは、就職活動として認められる内容について見ていきましょう。
この情報を知ると、現在困っている人でもできることが見つかりそうですよね。
さらに、コロナの状況を踏まえた手法についても教えたいと思います!
①就職活動として認められる活動内容
②コロナ禍でもオススメの方法とは?
上記2点について、詳しく解説しましょう。
①就職活動として認められる活動内容
現在、就職活動として認められる内容は以下の通りになっています。
・実際に求人に応募すること
・ハローワークで職業相談をしたり、セミナーを受けたりすること
・全員参加の雇用保険説明会に参加すること
・公的機関や民間企業が主催の職業相談やセミナーに参加すること
・検定試験や国家試験の受験をすること(再就職に有利となる内容に限定)
複数ありますが、基本的には職業相談や求人への応募によって認められることになります。
求人への応募は、実際に結果が出ていなくても構いません。
例えば、応募し、面接の日程が決まった旨を書類に記載するだけで「実績」として認められますから、情報収集とは違うことが分かりますよね。
一方で、まだ求人への応募は早いと思っている人の場合は、職業相談でも認められますから、焦らず考えることができるでしょう。
最後に、「求人に応募する」というのは、ハローワークで掲示された求人だけでなく、自分で転職サイト等から見つけた求人でも構いません。
求人を見つける手段に制限はありませんから、自宅で好きな時間に探すこともできるでしょう。
近年、転職サイトや転職エージェントを利用している人も増えていますから、ハローワークに行って探すだけが方法でないことも知っておいて下さい。
②コロナ禍でもオススメの方法とは?
ところで、最近は再びコロナの感染拡大が報道されていますよね。
このような状況だと、就職活動に不安を抱えている人もいるでしょう。
そんな人に向けて、今後の求職活動実績作りでオススメできる方法を採り上げたいと思います。
・オススメは転職サイト・転職エージェント
・WEBサイトを利用する際の注意点
失業したというだけでも精神的に不安になりますが、感染拡大の状況が重なるとさらに不安が重なってしまいます。
安心して次のステップに進むための参考にして下さい!
・オススメは転職サイト・転職エージェント
コロナのような状況下でオススメの方法は、転職サイトや転職エージェントを活用した方法になります。
この方法は、ネット環境さえ整っていれば、自宅でも求職活動をすることができますので、わざわざ外に出向く必要はありません。
そもそも、先程ご紹介した実績として認められる活動は、人が集まる場所に行って相談したり、求人を選んだりする必要が少なからずありますよね。
現在、ハローワークに行って相談したいと思っていても、感染防止のため、面談を予約したり、密集したりしないような対策を行っています。
そのため、自分の好きなタイミングで相談できるという状況でなくなっていると考えて下さい。
何より、再び感染拡大が懸念されている状況ですから、いくら実績を得るためと言ってもリスクが高いですよね。
それこそ、自分が感染してしまっては、今後の見通しが回復するまで待たないといけなくなってしまうでしょう。
これでは、早めに仕事を見つけたいと思っている人にとって、厳しい状況ですよね。
健康面のリスクを回避するならば、転職サイト等を利用した方が確実でしょう。
・WEBサイトを利用する際の注意点
最後に、転職サイトや転職エージェント等のWEBサイトを利用する際の注意点をお話しします。
注意点は、先程も解説した通り、求人に応募して初めて実績として認められることになるのですが、応募すると面接等の機会が生じますよね。
その際に、実際に希望している会社であれば問題ありませんが、実績を作るために意図的に応募した場合はどうでしょうか?
実は、実績作りのために応募して、後から面接を辞退するというケースがあるのです。
事情があって辞退するならば分かりますが、そうでない場合は会社にとっても印象が良くありませんよね。
その結果、認定が得られなかったというケースもあるのです。
実績を作ることは大切ですが、無闇に行うのはNGです。
そのため、求人へ応募する場合は、実績のために行うのでなく、少しでも興味のある会社を選び、選考をきちんと受けるようにして下さい。
数も大切ですが、その後会社で働くのはみなさん自身です。
このような状況ではありますが、少しでも納得のできる職場を探すようにしましょう。
まとめ
今回は、求職活動実績の詳細について、コロナ禍の状況を踏まえて解説しました。
コロナの影響により失業してしまった人は多く、求職活動している人が増えている状況ですよね。
しかし依然として、感染状況は収まっていませんから、健康面や予防に配慮しながら求職活動を進めていかなければなりません。
色々な不安はあると思いますが、自分の身を守りながら仕事を探すようにして下さい。