
コロナウイルスの影響で、就職の内定が取り消されている会社などもあり、再就職に関してはより一層困難になりつつあります。
この状況も、いつまで続くか分かりません。
一刻も早く再就職したいと考えている人は、どう対応するべきでしょうか?
新卒と再就職の状況の違い
2020年2月時点で、今春卒業予定の大学生に関しては、就職内定率が92.3%と高い割合で内定が決まっています。
就職内定率は9年連続での上昇となり、2000年以降では最高値を記録しています。
しかし、長引くコロナウイルスの影響で、企業経営が悪化するなどの理由から内定が取り消されるというケースも今現在生じているのです。
内定が出たと安心していた学生にとっては、青天の霹靂だったでしょう。
一方、再就職を目指す人にとっては、現在厳しい状況にあると言わざるを得ません。
現在は、人が集まるようなイベントなどは自粛を求められ、次々と中止、あるいは延期になっています。
そのあおりを受けて、再就職セミナーや集団面接、説明会なども中止する会社が増えているのです。
また、新卒の内定率が過去最高となっている一方で、業績が悪化している会社も増えてきたことから、雇用そのものは縮小している傾向が見られます。
その分はどこから減っていくのかといえば、中途採用枠や非正規雇用の方から減らされることになるでしょう。
個別の中途採用に関しても、面接をこれまでの対面形式から、オンラインでの面接に切り替えている会社も増えています。
実はこれも、再就職の時には不利になる可能性があるのです。
オンラインでの面接は、通常の面接よりも気楽に思えるかもしれません。
しかし、再就職の場合は新卒と比べて、面接慣れしているというアドバンテージがあるのですが、オンライン面接ではそれを活かしにくいのです。
オンライン面接というのは以前からあったものの、それはごく少数の会社だけでした。そのため、ほとんどの人が未経験なのです。
通常の面接と同じと思っていると、どうしても戸惑ってしまうことが多いでしょう。
一方、新卒者は今まさに面接を繰り返しているところで、ほとんどの人はマニュアル本を参考に実践を始めたばかりです。
そこで、新しい形式の面接があったとしても、戸惑いは少ないのです。
再就職の場合は、過去の経験が邪魔をして新しい形式の面接にはすぐ馴染むことが難しいのです。
そのせいで、新卒の方がスムーズに面接できる、ということにもなりかねません。
コロナウイルスの感染拡大は、再就職にも多くの悪影響を及ぼしています。
コロナウイルスの影響を特に受けるのが、シニア世代の再就職です。
高齢になると抵抗力が低下するため、コロナウイルスに感染するリスクが高くなります。万が一感染してしまうと、重篤化する可能性も高いのです。
皆さんも、様々な場所で働く高齢者を見かけたことがあるでしょう。
特に、オフィスビルの清掃や警備などをしている姿が目立ちますが、不特定多数が出入りするオフィスビルなどは、感染者が一人でもいればいつ感染しても不思議はないでしょう。
コロナウイルスの感染拡大は、再就職を目指す人にとって厳しい状況を生み出しています。この中で、再就職を目指すにはどうしたらいいのでしょうか?
再就職の目標を考えてみよう
コロナウイルスの影響で、再就職は厳しくなっていますが、最大の問題点は再就職する選択肢が少なくなっているという点です。
採用を控えている会社が多いため再就職を急ごうとすると、なかなか好条件のところが見つけにくくなっているのです。
今、再就職を目指している人は、何を目標にしているのでしょうか?
今まで働いていた会社よりも高待遇の会社に就職することを目指している人もいれば、もっとやりがいがある仕事を探しているという人もいるでしょう。
しかし、選択肢が少なくなっている現状で、その目標はかなえられるのでしょうか?
もちろん、目標に見合った条件で働ける会社がないとは限りません。
諦めずに探し続けていれば、いずれ見つかることもあるでしょう。
しかし、それが本当にベストとは限りません。
これまで月給20万円で働いていた人が、もっと高い給料をもらえることを目標にして再就職したいと思っていると仮定します。
そして、月給22万円の求人が見つかったからといって、再就職をそれに決めていいのでしょうか?
確かに、今の状態で見つかる仕事の中で、22万円は好条件かもしれません。
しかし、コロナウイルスの騒動が落ち着いて、求人が増えてから探せば、月給25万円の求人が見つかるかもしれないのです。
選択肢が少ない中で探すと、他よりも少しだけ条件が良ければそれがベストと錯覚しがちです。
しかし、実際には選択肢が増えると、もっと条件のいいものがある可能性は高いのです。
もちろん、様々な事情ですぐにでも再就職しなければいけない、という人もいるでしょう。
その場合は、限られた選択肢の中から少しでもいい条件のものを選ぶのは間違っていません。
しかし、そこまでの事情がない場合は、いったん落ち着いて考えてみてはいかがでしょうか。
今は非常事態なので、普通通りにしていても失敗することが多くなってしまうのです。
失業保険を活用しよう

会社勤めをしていると、基本的に雇用保険に加入しています。
加入者は、退職した際に失業保険をもらうことができるので、まずはそれを受給することを考えましょう。
現在、コロナウイルスの影響で再就職が難しくなっている人は増えていますが、いつまでもこのままというわけではもちろんありません。
世界各国で対策が講じられ、日本でも治療に向けて研究が進められています。
働いていない状態が心苦しい、早く再就職したいという焦る気持ちはよくわかります。
しかし、この状況で急いで再就職を目指すのは、あまりお勧めできません。
再就職しても、後から後悔して再び再就職を目指すことになりかねないからです。
失業保険がもらえる人は、あまり焦らずに給付期間を使い切るつもりで再就職先を探してみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、その頃にはコロナウイルスの感染拡大も収束して、普段通りの求人に戻っているかもしれません。
失業保険をもらうことに、引け目を感じる人もいます。
しかし、雇用保険に加入して保険金を支払ったうえで受給しているのですから、別に悪いことではないのです。
それよりも、コロナウイルスが広がる今だからこそ、将来のことまで考えたうえで再就職をしっかりと考えましょう。
もちろん、これが自分の理想の再就職先だ、と思える求人があれば、今すぐでも構いません。
一番大切なのは、後になって後悔しないことです。
あまり希望していた条件とは見合わないけれど、とりあえず就職しておこうというのでは、またすぐに再就職することになるでしょう。
コロナウイルスによるパニックは、様々なところに影響を及ぼしています。
コロナウイルスのせいで失業し、再就職を目指すことになった、という人も少なからずいるでしょう。
まずは落ち着いて、後悔しない再就職を目指しましょう。
失業保険の受給は、その為のプロセスと考えれば良いのです。
決して、後ろ向きな選択ではない、ということを頭にいれて下さい。
まとめ
コロナウイルスの影響で、経済にも停滞が見られ、苦境に立たされる会社も増えています。
その中で再就職を急いで決めても、会社が倒産ということになりかねません。
求人も減ってきている今、急いで再就職を決めるというのは得策ではないでしょう。
まずは、失業保険をもらいながらじっくりと求人の内容を見極めて、自分がどんな目標をもって再就職を決意したのかを考えてみましょう。
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