正社員になると、必ず雇用保険に加入します。
しかし、パートやアルバイトなど、働く時間を調整できる場合は、雇用保険に加入することもできますが、加入しないように働くこともできます。
雇用保険に加入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
メリットについて、簡単に説明します。
加入のメリット
雇用保険に加入した時の最大のメリットは、失業した時に基本手当をもらえるようになるということです。
基本手当は、失業手当ともいわれています。
通常、失業するとそれ以降は賃金がもらえなくなるので、無収入になってしまいます。
そのため、次の仕事を急いで探さなくてはいけないという人も多いでしょう。
そうなると、意に沿わない仕事でも仕方なく働く、ということになりかねません。
希望している仕事とあまりにかけ離れた仕事に就いてしまうと、またすぐに退職することになりかねません。
しかし、基本手当をもらえるなら、ある程度の収入を確保できるので、時間をかけて仕事を探すことができるのです。
金額は、前職の賃金を基準にして、その5割から8割をもらうことができます。
それでは生活ができない、という人もいるかもしれませんが、それでも全くの無収入ではないので、多少心の余裕はできるでしょう。
様々なサポートがある
基本手当以外にも、雇用保険のメリットはあります。
その多くは、生活をサポートするためのものです。
また、就職をサポートするためのものもあります。
例えば、教育訓練給付というものがあります。
これは、能力開発などの教育を受けた人が申請すると、その費用の一部が支給されるというものです。
スキルアップのために、何か学びたいという人をサポートするためのものです。
生活をサポートするための、雇用継続給付というのもあります。
この給付は、その対象によって大きく3つの種類があります。
例えば、60歳以上の働いている人が対象になる高年齢雇用継続基本給付なら、60歳の時より賃金が25%以上下がっている時にもらえます。
子どもが小さく、育児のために仕事を休まなくてはいけないという人には、育児休業給付があります。
その期間の収入を補ってくれるので、安心して休むことができるでしょう。
育児ではなく、介護のために仕事を休む介護休業給付もあります。
これも同じく、休むことで減ってしまう収入を補うためのものです。
このように、雇用保険に入っているといざという時にサポートしてもらうことができるのです。
おさらい
今回のポイントを整理します。
・雇用保険に加入すると、様々なメリットがある
・働く時間を調整することで、加入するかどうかを選ぶことができる
・加入していると、いざというときにサポートしてもらえる
雇用保険は、保険料の負担も軽いので、入って損をすることはないでしょう。